少年野球ピッチング上達法!ボールに指を掛けて球速を上げる方法
質問 「ボールに指がかかる」練習があれば取り入れたい
教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
私の息子も現在中学1年生と小学校4年生で二人とも熱心に野球に取り組んでおり、とても参考になっております。
本当にありがとうございます。
特に長男は小学校6年生から、こちらのDVDやメールを参考にしてピッチングフォームが見違えるほど、改善されたと思っています。
中学の野球部に入ってもピッチャー志望で頑張っていますが、あるとき、コーチに「ボールにもっと指がかかるようになれば、もっと速くてキレのあるボールを投げられるよ」と教えてもらったそうです。
現在はまだ中学1年生なので、ランニングや基礎的な練習で体作りの時期かなと考えていますが、同時並行して「ボールに指がかかる」練習があれば取り入れたいとも思っていますが、如何でしょうか。
何か良い練習方法や取り組み方法があれば、教えて頂けますでしょうか。
ボールが指に掛かっている感覚
ボールに指がかかっている感覚というのは非常に大事なことですね。
私もこの感覚というものをとても重要なものとして位置づけ、常にこの感覚が得られるように意識してきました。
ここでポイントになってくるのが、本人が指にボールがかかる感覚というものは、どういう感覚であるのかということを知る必要がありますが、どうしても感覚であるため、周りからは教えにくい領域ではあります。
ですから、投げていく中で本人がその感覚をつかんでいくしか方法はありません。
しかし、この感覚を知ることはそう難しくはありません。
浮き上がっていくようなボールの軌道に見えたり、力を加えることができたというように、投げていく中で「これは!!」と思える感覚は必ず得ています。
大切なことは、その感覚を得る頻度を上げていくことです。
そして、その頻度を上げていくためには、一球一球に対して「考えて投げる」こと、そして反省をしていくということを繰り返すことが大切です。
ただ投げるだけでは、何が良くて今の指にかかる感覚が得られたのか、何が悪くて抜けてしまったのかが見えなくなります。
一球一球、「こうしてみよう」という試験的発想をもつことにより、指にかかる感覚を得るための動作やイメージを必ずつかめるようになってきます。
私の場合、指にかかる感覚を得るために重要なポイントになっていたのが、ボールへの力の与え方でした。
DVDの中でもご説明をさせて頂いた内容ですが、まずはボールの上から力を与えること、つまりボールを上から叩きつけるイメージを持つことで指にボールがかかる感覚を得る頻度が高まりました。
そして、そこからステップアップし、地面から20~30cmの高さのホームベースまでの一直線のラインをイメージして、まずはその高さにボールを叩きつけて、ボールに強い回転を与え、その回転によって20~30cmの高さからボールを浮き上がらせるイメージでボールを投げました。
私はピッチングフォームと同じくらい、このイメージと意識がボールに対してものすごく影響を与えるものだと考えています。
とくにこの感覚という部分に踏み込んで取り組んでいこうとする場合は、特にこのイメージというものが非常に重要になってくると考えています。
現在フォームも良くなってきておられるということでありますので、一度このイメージを使って指先にかかる感覚を習得していって頂ければと思います。
お父さんのための野球教室
1978年生まれ。奈良県出身。大学関西地方リーグで最優秀投手賞(’97年)、最優秀選手賞(’99年)を受賞し、野球部創設以来初の全国大学野球選手権大会に2度出場。最高成績はベスト8。東海地区、社会人野球の名門へ進み、社会人野球の甲子園である都市対抗野球大会に2度の出場。引退後は、人気野球指導ブログ「お父さんのための野球教室」を開設。体系的でわかり過ぎる野球指導法は小学生の保護者に爆発的な支持を得て、DVDや書籍化。現在も、ブログでの指導法の発信、高校野球の現場で学生野球選手のサポート活動を精力的に行う。
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