コントロール改善法 グラブの親指に注目!
コントロールが悪い投手のグラブ
今回は投手のコントロール改善法をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは、グラブを見直す方法。
なぜグラブを見直すのか?
それは、コントロールが悪い投手のグラブにある共通点があるからです。
100%とは言いませんが、かなりの高確率で同じ形になっています。
その形とは、「ぺちゃんこ」
想像していただけるかと思いますが、特に左投手の「ぺちゃんこ」グラブは、どのチームにいっても必ず1つは見ることができます。
ぺちゃんこという表現も、ざっくりしているので、もう少し詳しく説明しましょう。
グラブの親指の向きがポイント
コントロールが悪い投手の「ぺちゃんこ」グラブの特徴は、グラブを閉じたときに親指と中指が重なってしまうという状態。
ひねる形、つぶしている形です。
注目したいのは、親指の向き。
ぺちゃんこグラブは、親指がまっすぐ伸びた状態です。
この親指がコントロールのカギをにぎるポイントになります。
全員がというわけではないですが、高確率でこの形のグラブの投手はコントロールが悪いことが多い。
なぜ、親指が伸びているとコントロールが悪くなりやすいのか?
これは、手の回内と回外という動作に関係します。
グラブが回外すると、利き手をうまく使えない
投手がボールをリリースするとき、グラブ側の手の親指はどの方向を向いているでしょうか?
きっと、ぺちゃんこグラブの投手の親指は、体の外側を向いているのではないでしょうか?
まっすぐに手を前に伸ばして「前にならえ」の姿勢をとってみてください。
手のひらは親指が上で小指が下になりますよね。
そこから親指を上の伸ばします。
次に親指を外側に向けて手のひらが上に向くように捻ることを回外動作。
反対に親指を内側に倒して手の甲が上に向くように捻ることを回内動作といいます。
ぺちゃんこグラブはこの回外動作の強い投手によく見られます。
ボールが抜けてしまったり、引っ掛けてしまったりするタイプです。
リリースの瞬間にグラブ側の手が回外してしまうと、利き手のほうに影響が出ることは、グラブを見れば無関係とは言い難いですね。
では、どうしたらいいのか?
リリースまでは、グラブは回内しておこう!
マー君やダルビッシュ投手が縦型のグラブを使っているのはご存じの方も多いと思います。
これは、予想でしかありませんが、縦型のグラブだと親指が曲がりやすく、回内動作がしやすいからなのではないかと。
コントロールが不安定で、ぺちゃんこグラブを使っているなら、リリースの瞬間までグラブを回内させておくことをぜひ試してください。
方法は簡単、リリースの瞬間までグラブ側の親指を体の外に向けない(回外ない)。
このことを、キャッチボールから意識して試してください。
きっと、いい変化が現れると思います。
この記事を書いた人長田真樹
2011年~2021年、京都学園大学・京都先端科学大学硬式野球部コーチを歴任、リーグ優勝春秋通算10回・全日本大学選手権大会6回出場・明治神宮大会1回出場。
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