野球用語「監督の選択権」とは?意味・使い方・上達法がわかる!
「監督の選択権」とは?
監督の選択権とは、野球におけるルールのひとつで「打撃妨害が発生した時に、攻撃側の監督が打撃妨害をされたことによる打者の進塁権を得るか、それともプレイの結果を活かすかを選択できるルールのこと」という意味です。
監督の選択権は、公認野球規則「6.08 打者の進塁」にうたわれている“打撃妨害後のプレイの選択”のルールのこと。
捕手の妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わってからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審はそのプレイを継続させる。
とあります。例えば、監督の選択権が発生するのは、こんなとき。
1アウトランナー三塁。バッターがスイングしたバットにキャッチャーのミットが当たります。しかし、バッターはセンターフライを放ち、センターがフライを捕球。それを見て、三塁ランナーがタッチアップで得点した場合。
攻撃側の監督は、打撃妨害を選択して、ランナー一塁・三塁を選ぶことができるし、タッチアップで得点してツーアウトランナーなしを選ぶことができます。
このように、打撃妨害が起こった際に、打撃妨害のペナルティを選ぶのか、プレイの継続を選ぶのか、その選択を攻撃側の監督が行えることから“監督の選択権”とよばれます。
ちなみに、高校野球では、監督ではなく攻撃側チームの主将や伝令が審判に申し出をします。
「監督の選択権」は申し出が必要
監督の選択権は、球審が「監督の選択権がありますがどうしますか?」と親切に聞いてくれるわけではありません。
監督の選択権にかかるプレイの流れは以下のとおり。
① 打撃妨害が発生
② 球審が「インターフェア」をコールしてプレイ続行
③ バッター・ランナーのそれぞれが次の塁に達していない場合は、プレイが一段落するのを待って「タイム!」を宣告。
④ 球審は「ザッツ・インターフェアランス」を宣告
⑤ 打撃妨害のペナルティが適用される(バッターは一塁に進塁・走者は元の塁に戻る)
⑥ 球審が攻撃側ベンチに打撃妨害を伝える
⑦ 攻撃側の監督(キャプテン)は「打撃妨害のペナルティ」を受けるのか、それとも「タイム宣告までのプレイ」を生かすのかを申し出る(申し出するかどうかは任意)
⑧ 申し出をしなければ、打撃妨害のペナルティを適用して試合再開
「監督の選択権」の使い方・例文
監督の選択権の例文・用例を紹介します。
〇監督の選択権が発生する
〇インプレイで流して止まったところで監督の選択権を確認する
「監督の選択権」の具体的な使われ方は?
今日も練習試合2試合して1勝1敗。
今日も主審で2試合しましたが、チャンスで打撃妨害あったんだけど、打者を一塁に進塁させたけど、ルール的には監督の選択権発動するヤツだったかな?
安定のファールチップ被弾でフクラハギが軽い肉離れ状態っす(笑)#少年野球 #打撃妨害 pic.twitter.com/cWUJiplWHz— 神谷英嗣(ひでつぐ)@じょび・スポーツ馬鹿 (@jovi0828) September 27, 2020
》打撃時に捕手のインターフェア発生しても、慌ててボールデッドかけない。打者走者が1塁に生き、かつ、全走者が1個進塁したら、打撃妨害は消滅。そうでなければ監督の選択権発生。必携p77問[39]並びに[40]参考。 #syakyu
— DEKA_ISHI (@DEKA_ISHI) October 23, 2010
「監督の選択権」の類義語
監督の選択権の類義語は、「プレイの選択権」です。
「監督の選択権」に関する練習法
突然、野球の審判を任されても慌てない!元プロ野球審判・山崎夏生が「試合でよく起こる、あるあるルール」を解説。
「監督の選択権」まとめ
監督の選択権の意味、使い方、そして上達法を紹介しました。野球用語の意味がわかれば、監督やコーチから指導してもらう際に吸収するスピードが違います。つまり、上達が加速するということです。
この記事を読み返して、「監督の選択権」の理解を深めて、さらに野球を楽しんでくださいね!
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