【少年野球】少年野球のバッティングの教え方
バッティング練習は基本のメニューはあっても、教え方は様々です。
例えば、10人指導者がいれば10通りの教え方があると言われています。
結論は同じでも、教える過程が異なるケースが多いのです。
それほど、バッティングは複雑と言えるかもしれません。
しかし、少年野球特に(低学年1~3年生)のバッティングにおいて、低学年だからこそ、絶対的に抑えておきたい練習理念、練習方法があります。
それらをご紹介してまいります。
目次
- バッティングの楽しさを教える
- 低学年のバッティングは段階的に指導する。
・バットにボールを当てる
・リラックスした構えを身に付ける
・素振りの大切さを教える
3.まとめ
バッティングの楽しさを教える
少年野球に入ってきた子供たちは、いろいろな動機があるでしょう。
将来の甲子園出場やプロ野球の選手、ひいては大谷翔平のようになりたいと夢見ている選手もいます。
またお父さんが野球経験者だから、半ば強制的に入ったという子供もいるでしょう。
そうした野球のスタート台に立つ子供たちに、どう接してどう指導していったらいいでしょうか?
真っ先に考えて欲しいのは、野球の楽しさを教えるということです。
指導者の方はそれをいつも頭において欲しいですね。
特にバッティングの楽しさは格別のものがあります。
快打した時の爽快感は、辛い練習を乗り越える糧となります。
そして低学年の指導法として留意したいのは、長所を伸ばす指導です。
野球を始めたばかりですので、当然、バッティングに限らず指摘する箇所は多々あります。
子供たちは何点かアドバイスを受けると、頭が動転しやすくなります。
指導者が上達させるために指摘していることが、子供にとっては時にはアドバイスが小言と受け取られるケースもあります。
アドバイスを送る時は必ず、長所を褒めることです。
どんな些細なことでも、子供は褒められたらうれしいものです。
例えば、「構えがいいぞ」とか「返事がいい」とか、探してあげれば必ず長所があります。
それが自信になり、向上心を植え付けることになります。
ぜひ低学年だから、実行していただきたい指導法です。
低学年のバッティングは段階的に指導する
それでは低学年のバッティングの指導法をご紹介します。
段階的に指導していきます。
- バットにボールを当てる
- リラックスした構えを身に付ける
- 3.素振りの大切さを教える
・バットにボールを当てる
まず、バットにボールを当てることから始めます。
それにはバント練習が最適です。
5~7mくらいから緩いボールを投げます。
バットを水平に構え、バントの構えでボールを捉えます。
狙いはストライクゾーンを確認させることと、ボールをバットに当たる瞬間まで見る癖をつけることです。
顔とバットの位置が遠くならないように注意します。
最初は腕が伸びて打ちに行きがちですが、自分のミートポイントまで引きつけることが大切です。
・リラックスした構えを身に付ける
この時期に身に付けておきたいのが、リラックスした構えです。
スイングする前の段階で、力の入りすぎない構えを身に付けさせます。
バッティングにおいて力が入りすぎると、色々なデメリットが生じます
・体に柔らかさがなくなります。
・ボールへの反応が遅くなります。
・インパクトの瞬間に力が入らなくなります。
・スイングスピードが落ちます。
・スイングが安定しません。
リラックスして肩の力を抜くには次の点に留意します。
・腰に力を入れます。
人間の体は上下半身に同時に力が入ることは無く、片方に力が入ればもう片方は力が抜けます。
そのため、腰をどっしりさせれば肩の力は抜けるのです。
・一度バットを肩に担いでから構えます。
肩にバットを担ぐことで力が抜けます。
・上側(右打者は右手)はバットを支えるくらいの気持ちで持ち、グリップを離したり握ったりを繰り返します。
こうすることで手がほぐれます。
・小刻みにバットを動かします。
ガッチリ静止していると、どうしても力が入ってしまいます。
小刻みにバットを動かす代表的な選手はヤクルトの青木選手です。
タイミングを取ると同時に、リラックスもしているのです。
テニスの選手が足を常に動かしているのは、やはりリラックスして、第一歩目が素早くできるようにボールを待っているのです。
それ故、低学年でリラックスした構えを身につけることは、大変有意義です。
同時にインパクトの瞬間に力を入れることを体感させたいですね。
インパクトで力を入れることは利き腕で押し込むことになり、強い打球が打てるようになります。
「バットにボールが当たった瞬間に力を入れなさい」といっても、理解するのは難しいでしょう。
「バットにボールが当たったら、ギュッとグリップを握りなさい」と教えてはどうでしょう。
同じ事を言っているのですが、言葉を変えただけで理解度も変わってきます。
この感覚をトスバッティングの段階から体感させます。
こうすることで、上の段階で必ず生きてきます。
・素振りの大切さを教える
しっかりしたスイングを身に付けるにはやはり素振りです。
素振りはバッティングの基本で、どのレベルになっても行う練習です。
この時期に素振りの大切さを教えておきましょう。
最初のうちはバットを短く持って行います。
低学年では、グリップいっぱいに持っての素振りでは腰がふらつくでしょう。
バットを短く持って、フルスイングします。
パワーをつけようと、マスコットバットを使うのはお薦めできません。
なぜならば、小中学生では瞬発力の筋肉は鍛えられても、パワー系の筋力はつかないからです。
それどころか、バットのヘッドが下がってアッパースイングになる癖や、腰痛、疲労骨折につながる恐れもあります。
素振りは単調な練習ですので、子供たちが飽きないようにメニューを変えたり休憩を入れて行う必要があります。
ゲーム感覚で行ってもいいでしょう。
例えば、先程のバント練習で5回連続で転がせなかったら、罰で10回素振りをやるとか、集中力を持たせます。
低学年に限ったことではありませんが、動画で打撃フォームをチェックすることもお薦めです。
自分がどんなフォームでスイングしているか、頭に描いているのと実際とのギャップがあって当然です。
動画で指摘してやれば、上達も早くなります。
最近では、携帯で簡単に撮れますので便利になりました。
まとめ
小学生特に低学年のバッティングの指導法や理念について、ご紹介してまいりました。
小学生の段階では結果がでるに越したことはありませんが、結果を残さなくても焦る必要はありません。
子供たちに何の目的の練習か、理解させることが大事です。
継続して練習に取り組むように、自信を持たせることが肝要です。
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