きちんと手を使ってボールをつかむ
教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
現在、小4の長男と小1の次男が少年野球をしています。
質問させて頂きたいのは、小4の長男の守備についてです。
長男は現在セカンドをしていますが、一言でいうと守備が下手です。
守備について、親から見て、また監督コーチに言われることとしては
1.グラブが横から出て、正面ではなく横から捕ろうとしている。(だからファンブルしたらすぐ後ろに打球を逸らす)横から捕る癖がついている。
2.腰が高い(身体も硬い)
3.ボールを怖がっている。
4. 自信がない(エラーしたら「次もエラーするんじゃないか→実際またエラーする」の悪循環。消極的、マイナスに行ってしまう。
技術的なことだけではなく、気持ちの問題も大きい。
お忙しい中とは思いますが、親としてもなんとかしてやりたいので、ヒントを頂ければ幸いです。
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■ きちんと手を使ってボールをつかむ
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まず最初にですが、私は野球のセンスや運動のセンスというのは、センスがないのではなく、”まだ体の使い方を知らないだけ”だと考えています。
自転車に乗ったり、逆上がりをしたりするのと同じで、成功するまでは難しく時間がかかる人もいますが、一度できれば一生できるものですね。
スイッチがいつ入るかです。
成功に至るまでのプロセスの時間が長くかかる人もいれば、短い人もいます。
短い期間でできる選手はすぐに成果も出ますが、言いかえれば変幻自在です。
ですので、ちょっとしたきっかけで変わってしまいます。
好・不調の波も大きいです。
長い時間をかけてできる選手は、不器用かもしれませんが、一度身につけてしまえばそれは大きな財産として自分に残ります。
ですから、今の状況に憂うことなく、目の前の課題をひとつひとつクリアしていくプロセスを息子さんと楽しんでみてください。
そうすれば必ず息子さんの努力の成果が実る時が来ます。
ですので、いっしょに頑張っていきましょう。
まず具体的な練習ですが、スポンジボールを使って守備練習をしてみましょう。
なぜスポンジのボールを使うのかというと、”きちんと手を使ってボールをつかむ”ということがひとつ。
もうひとつは捕球のときに無駄な力が入っているということを認識し、体(手)から無駄な力を取り除きスムーズな動作にするためです。
ボールをうまく捕球できない子どもの多くは、ボールを捕っているのではなく、ボールがグラブに入ってきてくれているという状態です。
具体的に言えば、ボールに重みとスピードがあるため、グラブを開かなくてもある程度グラブが開いていれば、ボールの重みとスピードで入って来てくれるのです。
逆に言うと、スピードのないボールだとグラブが開かないのでボールが入らないということになります。
ですので難しい速いゴロは捕れても簡単なボールをはじいてしまうということがあります。
また、捕球するときに(緊張もあり)体が硬直してしまい、自分がイメージしている通りに体(グラブを持つ手)を動かせないというケースも多いです。
体が固いのではなく、体が動かないのです。
そこでたくさんの柔軟体操やストレッチを取り入れても、捕るときに力が入るので同じ結果になってしまいます。
努力しているのに結果が出ないということにもなりかねません。
これらのケースではスポンジボールを使うことにより、良い方向へ向かうと考えています。
スポンジボールは軽く、スピードも出ません。
つまりグラブを開いてグラブのポケットにボールが入るまで開いておかないとうまくボールを捕ることはできません。
また、グラブのポケットをボールが来る方向に対して正面に開いてあげないとうまくポケットでつかむことができません。
つまり腕が一番リラックスした状態でないとボールをつかむことができないのです。
一度スポンジボールで捕球練習をしてみてください。
当たっても痛くないので、怖さもありません。
うまく捕球ができれば、ボールへの怖さは無くなります。
自信もでてきます。
そして周りから見ても柔軟性を感じます。
遠回りをするようですが、根本的な部分が最も大事なことであり、全てのパフォーマンスに影響します。
時間はかかるかもしれませんが、一つずつクリアして大きな成果を出してやりましょう。
グローブでボールを掴むというメカニズムを学ぶにはコチラの教材をおすすめします。
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