【少年野球】打球への恐怖感を軽減する考え方とは?
【質問】「打球が怖い」
教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
さて、私の息子は今年高1になります。
高校野球をやるようですが、彼には1つどうやっても治らない問題点があります。
(まぁ、他にもありますが・・・・)
それは、「打球が怖い」ということです。
小学生のころに学校のソフトボールの授業でピッチャーライナーが12~3mぐらいの距離から飛んできて目にあたってしまい、それ以来守備が苦手になってしましました。
軟式でさえ怖がっているのに硬式になったらどうなる事か・・・・
打球への恐怖感を少しでも和らげる方法はありませんでしょうか?
また、春休み中にやっておくべきことはありますでしょうか?
恐怖感を克服する方法
>打球への恐怖感を少しでも
>和らげる方法はありませんでしょうか?
私の経験の中では恐怖感を和らげる方法はありません。
ですがその恐怖感を持ちつつもプレーでは克服する方法はあります。
厄介なのは精神的なものではなく、人間の本能ともいうべき部分です。
気持では怖くなくても、一度痛い経験をした体が反どうしても「逃げよう」と反応してしまいます。
私自身も大学時代に神宮の大きな大会でピッチャー返しを胸に受け、病院へ運ばれたことがありました。
それからというものピッチャー返しに対して恐怖感を持つようになりました。
その恐怖感を無くすために、ネットを前に立て至近距離からノックを打ってもらったりしましたが、体がどうしても逃げてしまうんです。
ですから、息子さんの気持ちがよくわかります。
私がどうやってこの恐怖感を乗り越えたかといいますと、実は「恐怖を乗り越えないこと」に答えがあります。
恐怖感は「乗り越え」ない
恐怖感を乗り越えようとするとどうしても「逃げてはいけない」という思考になりがちです。
そうすると無理やりボールに向かって行かなければいけません。
怖いのに無理やりにボールに向かって行くと自分の意志とは関係なく目をつぶったり顔を背けたりしてしまうものです。
ですから逆に最初から「逃げる」気持ちを持つことが大事なんです。
「逃げる」というとものすごく聞こえが悪いのですが、ボールに当たらないように逃げるためには、ボールの来ないポイントを予測判断しなくてはいけません。
そのためには、集中してボールを見る(確認)する必要があります。
集中してボールを見ていると自然と手(グラブ)が出ます。
ボールをよく見ていて手(グラブ)が出れば、捕球もそれほど難しいものではなくなるはずです。
要するに、ボールに向かっていって目をつぶってしまうよりも、ボールにぶつからないようにボールをよく見るという考え方です。
一昔前の指導なら、「怖がるな~!怖くなくなるまでノックを受けろ」という具合の練習になるかもしれません。
しかし、怖いものは怖いし、そういう練習が余計に恐怖感を心と体にしみこませてしまうことも私は経験しています。
ボールから逃げるためにボールをよく見るというのは、最初は逃げるためにボールをよく見ようとしますが、それが次第にどこまで体を逃がせば(動かせば)よいかということが分かってきます。
またボールをよく見ることによって当然捕球の正確性も上がってきます。
ですからまずは「怖いから逃げる」ということを肯定的に捉えて、逃げることに集中して下さい。
そして逃げるためにはボールをよく見ることを心がけて下さい。
高校に入るまでにやるべきこと
>春休み中にやっておくべきことはありますでしょうか?
入学するまでは、練習は参加できないとは思いますが、もし可能であれば、高校の野球部の練習を見学し雰囲気つかんでおいて下さい。
部活だけでなく全てが新しい環境へと変わるわけですから、やはり最初は精神的にも負担が大きくかかると思います。
何度か見学して、監督(先生)や先輩と顔を合わせ挨拶しておくだけでも雰囲気がつかめ、入学後の精神的な負担を少なくしてあげてください。
(中学のチームメイトが同じであれば 一緒にいくといいと思います。)
これから入学試験の時期になるかと思いますが、風邪やインフルエンザにはくれぐれも気を付けて頑張ってください。
良い結果になることを心より願っております。
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中学ボーイズリーグで二度の日本一。
名門・大阪桐蔭高校で、阪神・岩田稔、西武・中村剛也、中日・平田良介、元阪神・西岡剛らとともにプレー。
独立リーグでの球歴も持つスラッガー。
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