【少年野球】やる気のある子とない子を上昇させる方法



 働きアリの法則

お父さんのための野球教室の桜井です。

働きアリの法則って聞いたことあるよね。

2:6:2の法則ともいうけれど。

よく働くアリと、普通に働くアリと、働かないアリその割合は、2:6:2になるって法則。

面白いよね。

で、2:6:2の法則は人間の集団、組織にもあてはまるんだそうな。

うん、たしかに、自分の周りもだいたいそんな感じかな。

自分が2:6:2のどこにいるかはさておき、さておき。

で、多くのリーダーがよく間違えてやっちゃうのが、

働かないアリをなんとかこうとかしようとすること。

2:6:2をたとえば「2:8:0」とか

欲張って「10:0:0」にしようとするんだけれど、それが間違いの始まり。

2:6:2の法則は、働かないアリを間引くと、他のアリがサボりだして、

また2:6:2の割合に分かれるんだそうな。

だから、

何とかしようとする熱いリーダーが空回りする。

「質」を高める

では、どうすればいいか。

2:6:2の割合を変えようとするのではなく、2:6:2の「質」を高めるんだ。

その集団の中で比べれば働かないアリでも、他の集団と比べると圧倒的に働くアリにする。

そんなゴリゴリに強力な集団を作り上げたい。

で、具体的にどうするか。

やる気のある子や、チームの中心選手から“満たしていく”

ここからはボクの得意のウケウリだ。

パフォーマンス・エンハンスメント・コーチの林健太郎コーチはこう言います。

「働かないアリに、はたらきかけるのではなく、働くアリに、はたらきかける。」

隣の客はよく柿食う客だ的に聞こえるけれど、

要は

やる気のある子や、チームの中心選手から“満たしていく”ことが重要なんだそうな。

たとえば、、、

指導者が、やる気のない子に

「やる気があるのかぁぁぁぁ!」

と怒鳴りつけると、

やる気のある子が「お前たちのせいだ」といって、指導者といっしょになって、やる気のない子たちを攻撃し始める。

これではチームは成り立たない。

野球の試合は、試合に出ている子だけでは成立しないよね。

道具を準備したり、片づけたり、ランナーコーチに行ったり、ボールボーイをしたり

やる気のない子が参加するかしないかでチーム力は全く違うよね。

そこで、指導者はやる気のない子をどうにかするのではなく、

やる気のある子、チームの中心にいる子に問いかけるんですよ。

「誰のサポートのおかげで試合ができるのか?」と。

まとめ

「やる気のない子たちのサポートがあるからだろ?」って、

やる気のある子に気づかせるんだ。

そして

「誰に感謝すべきか」を考えさせ、やる気のある子がやる気のない子に「ありがとう」と感謝を伝え、「力を貸して欲しい」とお願いする。

ここまで来れば、やる気のない子はほとんどいなくなるはずだ。

「自分を大事にしてくれる人には返したくなるものだ。だから、やる気のある子から満たしていく必要がある」と林コーチはいう。

さぁ、強い集団を作ってこうか。

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この記事を書いた人川端健太桜井一
お父さんのための野球教室
1978年生まれ。奈良県出身。大学関西地方リーグで最優秀投手賞(’97年)、最優秀選手賞(’99年)を受賞し、野球部創設以来初の全国大学野球選手権大会に2度出場。最高成績はベスト8。東海地区、社会人野球の名門へ進み、社会人野球の甲子園である都市対抗野球大会に2度の出場。引退後は、人気野球指導ブログ「お父さんのための野球教室」を開設。体系的でわかり過ぎる野球指導法は小学生の保護者に爆発的な支持を得て、DVDや書籍化。現在も、ブログでの指導法の発信、高校野球の現場で学生野球選手のサポート活動を精力的に行う。

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