高校生に適したバッティング練習
高校生の時期に最も適したバッティング指導内容をご紹介する前に
「野球指導」と「選手の体」の関連性について、
まずは、お話しさせてください。
あなたもご存知の通り、子どもの時期というのは、
成長過程の中で体がどんどん変化していきます。
年齢を重ねると共に身長が伸びていき、
ある日を境に身長はピタッと止まります。
縦への成長である身長の伸びが止まると、
次に体は、横への成長をはじめ、筋力が付きはじめます。
この筋力が自然と付き始める時期、
それが高校生の年代です。
それ以前の中学生の年代までは
縦への成長段階ですので、誰もが身長がどんどん伸びていきます。
では、この体の成長に対して、
野球の指導は、どのように教えていくことがベストなのか?
答えは、シンプル。
「体の成長段階に適した練習方法を教えてあげること」です。
学校の勉強を先生が教えるときでも、算数・数学を例にすると、
小学生の段階では、足し算、引き算、掛け算、割り算などの基礎的な勉強を
しっかりと学んでいきますよね。
その後、中学、高校にあがるにつれて、
図形問題、方程式、関数などの応用的な勉強を学んでいくという流れになっています。
あまり知られていませんが、
実は、野球の指導も勉強と同じように
小学生時期、中学生時期、高校生時期において、
「この時期には、この練習に取り組むことで飛躍的な上達ができる」という、
『年代別の練習ドリル』が、
現代ではスポーツ科学に基づき、プログラム化されているのです。
では、今回のテーマである「高校生の時期」は、
どのような練習に取り組むことがバッティングの飛躍的上達につながるのか?
次の解説動画をご覧ください。
高校生の時期というのは、
筋トレをしなくても、自然と筋力が付きはじめます。
筋力が付きはじめるということは、
バッティングにおいてプラスのように聞こえますが、
筋力が自然に付くことによって、
悪いクセが自然に付いてしまう選手が非常に多いのです。
指導者であるあなたには、来年、再来年と、
チームを強くしていくチャンスは、たくさんあります。
でも今、在籍している選手たちにとって、高校野球は1度きり。
この1度きりの高校野球生活で、最高の成果を出すには、
指導者であるあなたの協力が、どうしても必要です。
また、高校生の時期というのは、
技術力をもっとも伸ばせる年代でもあることが研究の中でわかっています。
そんな大切な時期に悪いクセをつけてしまうことは、
とても「もったいないこと」です。
次回は、バッティングに悪影響を及ぼす、ありがちな悪いクセが付かなくするために
どんな練習を何に注意して取り組むべきなのか。
具体的な練習ドリルを例に出して、公開いたします。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら