軸足に体重が乗っている感覚とは?
教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
小学3年の息子(ピッチャー右投げ)でご相談です。
小学3年生にしてはいい玉を投げているようなのですが、肝心のコントロールが安定していません。
コーチからは、後ろに反り返ってしまうことがあるので
1)軸足(右足)の親指に体重を乗せるように
2)左足を上げるときに、直角に
の2点を言われているようなのですが、2)を意識してやろうとするとフォームがバラバラ、素人の私の目からみてもギクシャクしています。
一番コントロール良くきまっていた試合では直角にあげるのではなく、足を伸ばした状態でタメていて、本人はその方がうまくいきそうな気がするとのこと。
ただフォームがバラバラになってしまった今、何がいけないのか分けがわからなくなったようで、何をやってもうまくいかないような状況です。
また、足腰の強化のため、つま先歩きを登下校時にやり始めたところ、3週間前ぐらいからびっこをひくようになりました。
ただ本人はびっこを引いている意識も痛みもなく、強いて言えば左側のお尻が張っているような感じがするとのこと。
とりあえず、今は普段のつま先歩きはやめさせています。
どうアドバイスすればよいのか親として悩んでいます。。。
よろしくお願いします。
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■ 軸足に体重が乗っている感覚
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コーチが見ておられるポイントとしては適切だと考えています。
ただ、息子さんの感覚というものも尊重しながらすすめていくのが良いです。
基本的には、上げる足はコーチのおっしゃるように付け根から膝そしてつま先が直三角角の形にもっていけば体が後ろに反りにくくなり全体のバランスは安定します。
しかし息子さんの感覚として、それだけでは軸足に体重が乗っている感じがしないのですね。
この感覚は本人の感覚であり、誰にもわかるものではありません。
その場合、段階的にフォームを作っていく必要があります。
そこでひとつのご提案として、足を伸ばした状態で立った時に体を安定させる方法です。
まず足を上げたときに、上半身の意識は真っすぐですが、足を伸ばした状態で上げていくと少なからず体は反ります。
そこでグラブの位置取りで重心を低く保ちバランスを安定させます。
グラブには利き手を入れたまま、オヘソから股間の中間の位置にグラブを持っていってください。
そうすることで上半身がある程度後ろに反っても体のバランスは安定します。
ここで大切なのが、きちんと片足で立つということ。
「ちゃんと立てたな」と意識したら、次の動作である踏み出しに移ります。
踏み出すときのイメージは、”足を踏み出そう”とするのではなく、左側のお尻の側面を投げたい方向へ倒すイメージで体を進めてください。
ここまでが第一ステップです。
これを繰り返していくなかで、直角三角形のほうが足が疲れにくいとか、楽に投げられるという感覚が芽生えてきたときに変更を検討しましょう。
逆にこのフォームが息子さんの個性であり、武器にもなっていきますから、型にはめ込むだけでなく、何が息子さんにとって良いのかを見極めながら、すすめていきたいです。
あと、つま先歩きは私も実践していました。
最初は今まで使っていなかった筋肉を使いこむので張ってくることはあります。
ストレッチなどのケアとあわせて取り組んで欲しいと考えますが、まずは最初は無理せず、円陣を組んだときなど、静止した状態のときにつま先立ちをするというところからはじめてみてください。
また筋力を強くするという意識だけでなく、片足を地面から少し離し、もう方一方で片足立ちをしてみるのも、バランスよく立つ、安定して立つ、という練習になります。
体重移動についてはコチラの映像でくわしく説明しています。
⇒ http://www.1baseball-club.com/field_01/
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