【少年野球】コロナ明け、投手の調整の難しさ
2020年初試合。
コロナの自粛期間が明け、高校野球の試合が解禁になりましたね。
大学野球部のスカウト活動も再開したので、さっそく高校のグラウンドに目当ての選手を視察に行ってきました。
高校3年生の元気な姿に大人としては、少しほっとしたのが正直な感想です。
しかし、監督に話を聞くと、最後の大会を待たずに、受験に専念するため、退部した生徒もいるという。
それぞれに、選択を迫られた数か月間だったと思います。
そんな中で、今年初めての練習試合が各地でおこなわれました。
土日で5試合観戦しましたが、いつもとは違うところがいくつも。
試合前にホームベースを挟んで並び挨拶をする場面。
選手は、無言で礼。
「お願いします!」という言葉はありません。
これも感染対策。
そして、守備側のタイム、マウンドに集まる時もグラブで口を隠しながらの会話。
いままでも、相手チームに会話が聞こえないように隠していたこともありましたが、今年は意味が違っていました。
審判の方は、口にマスクをした上に審判のマスクを着用。
だまってコールはできないので、致し方無いですね。
これからの時期、対策をしないと熱中症になりかねない状況でもあります。
保護者の観戦も規制しながら。
投手の調整がポイント
試合を見ていて感じたのは、デットボールの多さ。
投手はもちろん、半年ぶりの試合になります。
5試合で20人ぐらいの投手を見ましたが、四死球がなかった投手は0人。
昨秋の成績が良かった投手を見に行ったわけですが、例に漏れずやはり四死球が目立ちました。
特にデットボール。
3年生にケガがあってはいけないと、インコースはなるべく避けていたようですが、それでも当たってしまう状況。
投手の調整の難しさを感じました。
高校生のみならず、少年野球においても、ブルペンで投球を再開して投げれれると感じたとしても、打者と対戦すると思うボールがいかない状態になる可能性が高いかもしれません。
そのことを頭に入れておかないと、力みや無理が出てケガにつながることもあるので、現場の指導者のお父さんはお気をつけて。
打者はバットが振れている
この週末、目立ったのは打者の長打。
デットボールを出してしまう、調整不足の投手を滅多打ちにしてしまう打線。
両チームとも二桁得点の試合がほとんど。
しかも、長打の多さに驚きました。
もちろん、打者の方が、調整はしやすい環境にあるのは確かです。
バッティングの練習用具はこのコロナ自粛期間にもいろいろ開発されてきました。
YouTube等でバッティングを研究できる時間があったことも影響しているのかもしれません。
あと、3週間
高校3年生の最後の試合まで、あと3週間あまり。
投手がいい状態で試合を迎えてくれることを祈ります。
この記事を書いた人長田真樹
2011年~2021年、京都学園大学・京都先端科学大学硬式野球部コーチを歴任、リーグ優勝春秋通算10回・全日本大学選手権大会6回出場・明治神宮大会1回出場。
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