【少年野球】ボールの握り方
ポイントは、二等辺三角形
ボールの握り方を何度もご紹介していますが、学童野球や、少年野球の現場へ行くと、まだまだ握りがバラバラなことに気が付きます。
監督、コーチにも教わっているのに。
なぜだろうと考えましたが、いくつかの条件があるんじゃないかと。
・教えてもらったが、忘れている。
・やろうとしているが、ちがっている。
・そのつど、投げやすい方法で握っている。
・意識していない。
こんなところでしょうか?
よほど意識をして握る練習をしなければ、なかなか毎回同じようには握ることが出来ないのかもしれません。
ある程度、送球ができるようになれば、無意識にできているものなので、気にしないでしょうし。
基本は3本指で、二等辺三角形を作るイメージで握れば問題ないと思います。
安定感のある配置
3本とは、人差し指、中指、親指です。
ポイントは、二等辺三角形。
人差し指と中指の真ん中の位置の真下に親指がくる。
こうすると、親指が頂点になる、二等辺三角形になります。
この配置を基本にしていれば間違いないと思います。
二等辺三角形でバランスよく握ると、力の配分も偏りがなく安定してボールを固定することが出来ます。
この安定感が投球や送球の安定感につながります。
リリースの瞬間、指に縫い目がかかるか?
握る方法は、二等辺三角形で良かったんですが、もう一つ意識するポイントがあります。
特に投球に影響する、指先をボールのどの部分に置くかということ。
これは、少年野球だけでなく、大学生でも結構バラバラな部分です。
人差し指と中指の第一関節から上、指先がしっかり縫い目かボールの山にかかるように意識しましょう。
当たり前のようですが、指先が縫い目にかかっていない選手が意外に多いことに驚きます。
チームの選手をもう一度チェックしてあげてください。
それだけで、ボールが今までよりも伸びるというケースがいままでもありました。
ただ、注意も必要です。
大人がソフトボールを持つのと同じ
注意というのは、手が小さいがために、二等辺三角形でボールを握れない小学生もいるということです。
小学生は、成長時期に個人差があるために、手が小さくてJ号球がソフトボールくらいの感覚になる選手もいます。
大人が、急にソフトボールを投げようとすると、3本の指でうまくボールを固定できなかった経験はないでしょうか?
そういう状況で野球をしている小学生がいますので、無理せず4本になってもいいので、投げられる握り方であればOKにしてください。
これもチームでチェックがいるポイントになると思います。
最終的に安全にいいボールが投げられるのであれば、少し基本の形からズレていても問題ありませんが、元になる握り方の理解は必要です。
けがの予防の観点からも、もう一度確認しておきましょう。
今回は、ボールの握り方でした。
この記事を書いた人長田真樹
2011年~2021年、京都学園大学・京都先端科学大学硬式野球部コーチを歴任、リーグ優勝春秋通算10回・全日本大学選手権大会6回出場・明治神宮大会1回出場。
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