【少年野球】ピッチング・打者が打っても安打出来ないボール



教材購入者の方からこのような質問をいただきました。

【質問】

初めまして、4月から4年生の子供を持つ親コーチです。

自分には野球経験が無く、精神論を重点に指導しているので、桜井さんの指導方法を大変参考にしてしています。

今年からピッチャーをさせているのですが、3試合位見て気が付いた事は、ストライクを狙うあまり、腕が振れずに押し投げになってしまうことです。

本人いわく、打たせてアウトを取ろうとすると、結果置きに行く形になるようなのですが、自分としては、今の段階でストライク云々よりは、思いっきり投げることが大事なのではと思ってしまいます。

桜井さんの意見をお聞きしたいです。

 

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■ 打者が打っても安打出来ないボール
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私自身も同じような経験を数多くしています。

打たせてアウトを取っていこうとして、ある程度打ちごろのスピードでコントロールを重視させるあまり、次第に腕が振れなくなることがよくありました。

「打たせてアウトを取ろうとする」のは、球数を抑えて投げていきたい、守備にリズムを作っていきたい、など様々な考えがあってそこに至っていると思います。

ですから「打たせてアウトを取ろうとする」ことに至った考え、過程というのはこれからも大事にしていっていただきたいと思います。

ただ、少し踏み込んで考えて頂きたいのが「打たせてアウトをとる」ということは、自分一人の力ではどうにもならないところがあります。

それは「バッターの意思・行動」があっての結果であるからです。

いくら自分が打たせてアウトを取ろうと思っても、バッターが振らなければ打たせてとることは出来ないからです。

「打たそう・打たそう」とすると、やはりストライクゾーンに投げようという意識が強くなります。

そしてそれが段々と打ちやすい球をなげようとする意識になってきます。

打ちやすい球はスピードを抑えた球という意識になり、腕を振らないように投げる意識へと変わります。

その結果はストライクをとるはずの意識がストライクをとれない投げ方を導いてしまいます。

同じ経験をもつ私からのアドバイスとしましては、まず考え方を少し変えていただきたいということです。

「打たせてとる」というのは先ほども書かせていただきましたが、打者の意思・行動に大きな影響を受け、自分一人では成立させることのできない結果です。

なんとか「打たせたい」がために出来る工夫は、ストライクを打ちごろのスピードで投げ・・・という先ほどの悪いルーティンしかありません。

ですが、「打者が打っても安打出来ないボール」を投げることは自分一人の力で完結することは可能です。

それはボールのスピードの緩急をつけて投げることであったり、内外高低のコースに投げ分けることであったり、変化球であったりします。

持論ではありますが、コントロールとスピードは反比例するものではありません。

きちんと気持ち良く指にボールがかかってスピードのあるボールが行き出すと、コントロールもしやすくなります。

ですから少し精神論になってしまいますが、「打者が打っても安打出来ないボール」を投げるんだという意識があると、打者に対して気持ちが向かっていくため、腕もちゃんと振れるようになってきます。

そうするとコントロールもしやすくなるので、結果として「打たれても安打」されない投球が出来て来ると考えています。

まずは少し意識を変えてみて「打たせてとれる」投手を目指してみて下さい。

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この記事を書いた人川端健太桜井一
お父さんのための野球教室
1978年生まれ。奈良県出身。大学関西地方リーグで最優秀投手賞(’97年)、最優秀選手賞(’99年)を受賞し、野球部創設以来初の全国大学野球選手権大会に2度出場。最高成績はベスト8。東海地区、社会人野球の名門へ進み、社会人野球の甲子園である都市対抗野球大会に2度の出場。引退後は、人気野球指導ブログ「お父さんのための野球教室」を開設。体系的でわかり過ぎる野球指導法は小学生の保護者に爆発的な支持を得て、DVDや書籍化。現在も、ブログでの指導法の発信、高校野球の現場で学生野球選手のサポート活動を精力的に行う。
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