【少年野球ピッチング】イップスの原因と改善法②
イップスの原因と改善法②
皆さんこんにちは!
京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森です。
今回も学童野球や少年野球のピッチングにおけるヒントやコツになることをお伝えします。
今回のテーマは、イップスの原因と改善法②です。
前回のイップスの原因と改善法①はこちらから↓
https://www.xn--0et88ccz6awh1a.biz/pitching/6752.html
2軸性の使い方と具体的な練習方法をご紹介していきます。
野球における「2軸性」の使い方
最初に言っておきますが、これはあくまでも私の考え方です。
体の軸はどこにあるのかというと、肩と股関節です。左右両方にそれぞれ軸があります。
例えば左足で立った時には左のから股関節肩に軸が通っています。
体重移動するときは、左に軸があったのが右足をつくと右の肩から股関節の軸も入ってきます。
わかりやすく言うと、「1軸」から始まって体重移動すると「2軸」になる。
この時、体の軸は2本あります。左から右へ、右から左へ軸が移っていくイメージです。
足をステップしてからの基本的な軸の動かし方としては、前足側の軸を中心とします。
股関節と肩に軸を作って(これを壁と表現してもいいかもしれません)その軸を中心に体を回転させていく。
これが野球における「2軸」の使い方です。
これがイップスになってしまう選手というのはうまく使えていないか、1本の軸になっていることが多いんですね。
1本の軸というのは体の中心に軸がある使い方を「1軸性」といい、もしくは左右どちらかの軸しか使えていない場合も「1軸性」の使い方と表現します。
1軸で回転すると支点ができず、ブレーキや壁を使えないんです。
左軸から右軸へ切り替わる時というのは、右軸を中心として左軸がグッと前に行くので、前の軸に支点ができて回転することができます。
真ん中に軸ができるとただ回るだけでブレーキが利かないので、エネルギーを発生させることができないんです。
バッティングの時でも、前に軸が移った時に前に体重をかけて体を回転させることで、ブレーキの利いた早いスイングになります。
これが真ん中の軸になってしまうと、ただそこで体を回すだけという風になってしまいます。
投球において軸が一本になってしまうというのは、わかりやすく言うと野球の経験のない女子のような「1軸性」あるいは「2軸性」を使えていない投げ方になります。
支点ができずブレーキをかけれないので、後ろの足が一緒についていってしまうんですね。
もしくは軸の移動ができなくなってしまうと、下半身は移動しているのに上半身が遅れてしまうんです。
ですのでイップスでお悩みの方は2本の軸を使えるようにする練習をしていただくことがイップスを技術面から改善していくために大事なポイントになります。
具体的な練習方法
具体的な練習方法は、私が以前にもブログで上げているようなスナップスローの練習が必要です。
【少年野球】今すぐできるスナップスローが上手くなる3つの練習法!!
https://www.xn--0et88ccz6awh1a.biz/pitching/6725.html
【少年野球】強いボールを投げるためのスナップスロー練習の2つのコツ
https://www.xn--0et88ccz6awh1a.biz/pitching/6728.html
あの練習は、両方の軸で投げるために練習です。
片脚で立った時に、股関節と肩に軸ができます。
そのままぶれないように投げる。
イップスにお悩みの方はぜひスナップスローのブログを参考にしてみて下さい。
まとめ
・身体の軸の動かし方というのは「2軸性」で動かしている場合と、「1軸性」で動かしている場合がある。
・回転の力を投げるという力に変換したい、蹴る、パンチする力に変換したいというほとんどの場合は「2軸性」の身体の使い方になっている。
・イップスになる選手は多くの場合この「2軸性」の身体の使い方ができなくなっている
・イップスの選手は、「1軸性」の回転になっている、「2軸性」を使えていないという問題があり、ここを修正していくことがイップスを技術面から改善していくのに非常に重要なポイント!
イップスには、上記の原因以外にも考えられることがありますが、まず、この2軸性を疑ってみるのも必要だと思います。
お父さんのための野球教室の最新動画はこちら↓
鹿児島県沖永良部島出身
鹿児島樟南高校で甲子園出場
京都市北区北野白梅町で、もり鍼灸整骨院を運営する傍ら、ピッチングラボを開設。
野球専門治療に始まり、ピッチングの指導を行う。
これまで全国3000人近くの選手や子供たちの指導に携わる。
ピッチングラボでは、野球で肩や肘を壊すことなく、長く野球を楽しんでもらうためのサポートをおこなっている。
MORIピッチングラボ代表
もり鍼灸整骨院 院長
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