ピッチングの球数も計画的に
さて、以前教材購入者の方からこのような質問をいただきました。
【質問】
何時も興味を持って読ませていただいています。ありがとうございます。
小学生への軟式野球の監督を昨年から始めました。
毎年3月からリーグ戦が始まります。
5年生が対象ですが、冬季の1月~2月にピッチング練習をしていいのか昨年も悩みました。
悩んで3月に入るまで殆どピッチング連取は軽い程度でしかしませんでした。
その結果、前期リーグ戦は1勝7敗と大きく負け越し、負けるたびに子供の顔を見るのが辛かったです。
負ける中で得るものもありましたが、冬季に全力投球のピッチングをしていいものか?
何か意見頂ければと思います。よろしくお願いします。
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■ 準備を怠らなければ
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プロや社会人、大学では、暖かい場所でキャンプを行うため、2月からは本格的なピッチングを開始しますね。
(これも個人の調整により前後はします)
ただ小学生の場合、暖かい場所で長期のキャンプを行うことは難しいですし、屋内のブルペンを確保することも一般的には難しいです。
とは言っても、3月から大会やリーグがスタートするとなると、それまでの間にピッチング練習を行っておく必要もあります。
ただ、きちんと準備運動、ウォーミングアップ、ストレッチを行い、体を温めた状態であれば、 それほど投げること(怪我をすること)に臆病になる必要もありません。
そのためにも、ピッチング練習を行うタイミングを考慮してあげる必要があります。
たとえば、ウォーミングアップを行い、キャッチボールのあと、すぐにピッチングを行うようにして その後は、投げることは行わない(野手としてノックには入れない)。
野手としてノックをする日はピッチングをしないか、キャッチボールの延長で少し相手に中腰に なってもらってピッチングに近い形で投げるなど、体が冷えた状態でボールを投げさせない 環境を作ってあげていただければと思います。
●汗をかくぐらまで、しっかりとウォーミングアップを行うこと。
●必要であれば、ウォーミングアップはピッチングをする選手(そしてキャッチャー)を別にし、時間をとる。
●体が冷えた状態でピッチングを行わない(ウォーミングアップ、キャッチボールの後、温まって いる状態ですぐに行う)
●ウォーミングアップ後は着替えを行う。(練習と練習の合間は、グラウンドコート・手袋など着用するなど体を冷やさない)
これは野手にも同じであるべきだと考えています。
投手はある程度、意識して体をケアしますが、 野手はノックの最中も順番までに体が冷えてしまいます。
その状態から全力で送球をし、怪我をすることもありますので、出来る限り全員が投手と同じように体をケア(冷やさない)環境を作ってあげていただければと思います。
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■ ピッチングの球数も計画的に
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ある程度、大会から逆算してピッチング計画をたてておくと、体も心もゆとりをもって取り組めます。
例えば、3月1日にリーグや大会が開始すするとして、そのときに全力で投げるためには・・・。
1試合の球数を100球と設定したとします。
1週間前には100球は投げられる体を作っておく必 要がありますね。
(最後の1週間で微調整や修正などを行うため)
そこから逆算して、1週間に10~20球増やしていく投球計画でいくと、1月中旬に10球から スタートすればよいという計算が出来ます。
そうすると、「年明けからキャッチボールを始めておいたほうがいいなぁ」とか、「年末から始めた ほうがいいかな」というように、ある程度ボールをさわり始める時期もわかりますね。
また、1月中はピッチングフォームを作っていき、2月に入って少しずつ力を入れていくというような計画を立てていきます。
ただし天候や気温に大きく影響を受けるので、暖かい日であれば5球増やしてみたり、寒い日で あれば、10球減らしていくというように臨機応変の対応は必要です。
体がしっかりと温まった状態で投げること、そしてピッチングの計画を立ててどこで全力で始める かを見極めていきながら、この時期に充実したそして怪我のないピッチングを行っていただきた いと思います。
ぜひ、この寒い時期にピッチングフォームの見直しを行ってください。
⇒ http://www.1baseball-club.com/field_01/
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