イップスを治すために意識したいイメージの細分化
お父さんのための野球教室のブログをご覧の皆さんこんにちは!
京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森です。
今回も、野球のピッチングにおけるヒントやコツをお伝えします。
今回は、イップスを改善するための思考法(メンタル、モチベーション)をお話します。
イップスとは、今まで当たり前のようにできていたことが、突然もしくは徐々にできなくなってしまうことをいいます。
野球においては、
- ピッチングでストライクが入らなくなる
- ボールが指にかかって地面に叩きつけてしまう
- とんでもない方向に何度もすっぽ抜ける
- 投げる動作の途中でボールを落としてしまう
といったようなものです。
イップスになりやすい選手の思考の特徴
イップスでお悩みの方の多くが、悪いイメージを持つ癖があります。
例えば
- 失敗したらどうしよう
- ここでボールがすっぽ抜けたらどうしよう
と、悪いイメージを持ってしまいます。
いろんな人から、
- いいイメージを持って
- 良いプレーを意識するといいよ
などと、言われることもあるのではないでしょうか。
確かに、それは間違いではありません。
いいイメージを持ってプレーできることができれば、良い結果に繋がります。
イメージしたことが形となる
実は、体は本当にイメージしたものを実現しようと無意識に行動します。
失敗するというイメージを持てば持つほど、体はそのイメージに近づけようとしてしまうので、失敗が増えてしまいます。
ただ、良いイメージを持とうと思っても、どうしても悪いイメージを連想してしまう人も多いのでないでしょうか。
では、
- どうすればいいイメージを持ちやすくなるのか
- 結果を出すためのイメージが持てるのか
についてお伝えしていきます。
「~したくない」ではなく「~する」と考える
例えば
- ファーボールを出したくない
- デッドボールを当てたくない
という発想を
- 三振を取りたい
- バッターをおさえたい
というように変えて前向きな思考にしましょう。
イメージの細分化
例えば、先ほどの「バッターをおさえたい」というイメージ。
この場合、バッターを抑えるためには何をしなければならないか?ということを細分化していきます。
その「細分化したものを達成しよう」という、思考のプロセスを持つことが重要です。
例えば、イップスの選手であれば「すっぽ抜けたボールを投げたくない」というイメージを持っているとします。
これは、「〜をしたくない」という考えですね。
これを、「バッターをおさえたい」など「〜したい」という発想に変えます。
次に、「バッターをおさえたい」を実現するにはどうすれば良いのか?という課題を細分化します。
実際に例えで細分化すると、
- 「コントロールを良くする必要がある」
- ↓(細分化)
- 「バランスを安定して投げる必要がある」
- ↓(細分化)
- 「ワインドアップで安定する必要がある」
- ↓(細分化)
- 「足裏全体でしっかりと立つ」
このように、「それをするためには、、、」という風に、どんどん掘り下げていってほしいんです。
そして意識するのは、最終的にたどり着いたポイントです。
ここでいう「足裏でしっかりと立つ」ということですね。
つまり、「足裏でしっかりと立つ」という課題が達成できればバッターをおえる確率が上がるということです。
日頃から意識することが大事
このような意識を、試合の時だけに行うことは不可能です。
この思考の癖を普段の練習から持っておくことが大切です。
また、自分の100点の投球ができたからといって、打たれない補償はありません。
ですので、自分のできることだけに集中するようにしましょう。
まとめ
今回は、結果を出す思考法についてお話させていただきました。
まず、「~したくない」という悪い思考を、「~したい(〜する)」といういい思考に変える。
そして、そのいい思考を細分化してゆく。
より根っこになる部分を見つけ出し、そのポイントに集中する。
是非、イップスでお悩みの選手はこういった考え方を取り入れてみて下さい!
鹿児島県沖永良部島出身
鹿児島樟南高校で甲子園出場
京都市北区北野白梅町で、もり鍼灸整骨院を運営する傍ら、ピッチングラボを開設。
野球専門治療に始まり、ピッチングの指導を行う。
これまで全国3000人近くの選手や子供たちの指導に携わる。
ピッチングラボでは、野球で肩や肘を壊すことなく、長く野球を楽しんでもらうためのサポートをおこなっている。
MORIピッチングラボ代表
もり鍼灸整骨院 院長
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