【野球用語】「イーファス」とは?意味・使い方・上達法がわかる!
「イーファス」とは?
イーファスとは、野球において投手が投げる球種のひとつで「山なりの軌道の超スローボール」という意味です。英語では、「Eephus pitch(イーファス・ピッチ)」と書きます。
イーファスは、「イーファスピッチ」を短縮した野球用語。一般的にスローボールは100km/hに満たない球速のボールを言いますが、イーファスは高いアーチ(軌道)を描き、球速にすると80km/hに満たない“超”スローボールのことをいいます。
イーファスは、メジャーリーグのパイレーツの投手だったリップ・スウェルが編み出した球種です。リップ・スウェルは、パイレーツに入団した3年後、狩猟の途中で足に猟銃の散弾をうける重傷を負ってしまい、そのケガにより全力投球ができなくなってしまいます。
そこでリップ・スウェルは、全力投球をしなくても打者を打ち取る方法を考え、編み出したのがイーファスピッチ。3階建ての建物ほどの高さの山なりボールを投げて打者を三振にしとめます。その後、リップ・スウェルはオールスターに出場。通算143勝を挙げました。
日本では日本ハムファイターズの多田野投手、またレンジャーズのダルビッシュ有投手などが、イーファスピッチを投げてファンを楽しませてくれましたね。
「イーファス」の語源・由来は?
イーファスの語源は、ヘブライ語の「何もない」だと言われています。「Eephus」の単語は、ただアルファベットを並べただけの造語で「意味はない」。だから、、、「Eephus pitch」は「何の意味もないボールだ」という意味で、MLBパイレーツの外野手のモーリス・バンローベイズが名付けたのだそうです。
「イーファス」の使い方・例文
イーファスの例文・用例を紹介します。
〇彼は全力投球をしてもイーファスだ。
〇イーファスを駆使して、ストレートを速く見せる。
「イーファス」の具体的な使われ方は?
多田野ばりのイーファス(草野球ではほぼこの球ばっかり。握りはフォーク)
最初の1球しか曲がらないスライダー
人差し指を浮かせ、中指だけ縫い目にかけるカーブ
ちなみに、直球よりイーファスの方が制球良い(笑)#自分が投げれる変化球 pic.twitter.com/ExhufhNbAm— うえぽん (@uepon1975) August 15, 2016
最後のイーファス、見届けました。ありがとう多田野選手、そしてこれからもお願いします、多田野スカウト。 pic.twitter.com/gNluv2lVfU
— Shin-KEY/バラモンP (@shinjirok) March 1, 2018
「イーファス」の類義語
イーファスの類義語は「スローボール」です。
「イーファス」に関する練習法
イーファスを投げる際、鍵となるのが手首・指先から“力を抜いて投げる感覚”。力のオン・オフをコントロールできるようになれば、イーファスのような超スローボールから、伸びのある速球まで自在に操ることができるようになります。そんな指先の感覚を身に付けるトレーニングがこれです。
「イーファス」まとめ
イーファスの意味、使い方、そして上達法を紹介しました。野球用語の意味がわかれば、監督やコーチから指導してもらう際に吸収するスピードが違います。つまり、上達が加速するということです。
この記事を読み返して、「イーファス」の理解を深めて、さらに野球を楽しんでくださいね!
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